アドバイスすらパワハラになる時代。
悩んでいる管理職・リーダー・上司・先輩も多いのではないでしょうか?
また、女性とうまく話せない・夫婦間の会話や子育てがうまくいかないという方、
そんな方々にもオススメなのが今回の記事。「言うより聴くが大事」です。
ちなみに「聞く」ではなく「聴く」です。似たような使われ方をしますが、「聴」という漢字をバラすと「耳・十・四・心」になります。つまり「耳と14の心できく」ということです。聴覚だけでなく「心で聞く」ことが重要です。
今回の記事を読むと・・・・
- 聞き上手になる
- 指導がうまくなる
- 部下から信頼される
- 信用される人になる
- 会社の人間関係が良くなる
- 友達との関係も良くなる
- 恋愛の達人にもなれる
- 育て上手な親になれる
- 家族間での雰囲気が良くなる
- 人生がラクになる
こんな効果が得られます。実際にタマも講習・講義ではよく使います。
上下関係でも、出会ったばかりの男女でも、恋人同士でも使えるテクニックです。
是非とも使いこなして聴き上手になりましょう!
うまい聴き方4選
あの・・プラス課長、すいません・・
相談があるのですけど・・
どうしたタマくん。悩み事かね?
はい。実は仕事の進まない時間が増えてきて・・
どうすればいいかわからなくなってきて・・
あーあるある!それってあれだろ?5月病みたいなの?
あったあった。俺もあったよ。そういう時は考え方を変えた方がいいんだ。
目の前の事を必死でやろうとするあまり、かえって集中出来なくなるんだよ!
そういう時はちゃんと休憩を・・・・・(以下続く)
(相談したのに自慢話聞かせれて終わったカンジ・・
相談するんじゃなかった)
とまぁどこかであるような内容です。
「タマ」は話を聞いて欲しかったのです。
それなのに「プラス」は、自分の経験・考えを言いたい放題。相手に合わせた話を何ひとつしないで自分で言いたい事ばかり。
これではアドバイスにもなりません。逆効果です。
今の時代は「気合」と「根性」で働く人は少ないです。上からの意見が100%伝わる事もありません。逆にアドバイスしたつもりでも伝わらない、それだけか「ハラスメント」にとられる場合もあります。
「タマ」に相談された「プラス」 一体どのように聴けばよかったのでしょうか?
聴く時の姿勢
誰かが何かを話かけてくる時、その人はアナタに「伝えたいこと」があるのです。
その「伝えたいこと」を聴かないというのはどういうことでしょうか?多くの人が間違うのがココです。
言いたい事があるから話しかける。自分の気持ちを伝えたい・質問したい・相談したい。面白い話があるから・昨日の経験談を・想像を。とにかく伝えたいのです。「伝えたい姿勢」に対しては「聴く姿勢」が超重要です。
特に部下や恋人が話し始めたら、しっかりと聴く姿勢と作ってください。
例えるなら『世界一面白い話を聴くつもり』で挑んでください。まずこのマインドが大事です。
それが出来ないと「話を聴いてくれない上司」「最後まで話させてくれないカレシ」「興味なさそうに聴く友達」になってしまいます。
自分が話かけた時、相手の目がキラキラしてワクワクしてるような姿勢だったら、より話したくなりますよね?
何かのライブでも観客の聴く姿勢が出来ていたら、それはそれは盛り上がりますよね?
まずは聴く姿勢・聴く心構え・聴くマインドなのです。
科学的な実験で「AさんとBさんに同じ話をする」
① Aさんは目をキラキラさせて面白そうに話を聴く
② Bさんはつまらなそうに話を聴く
結果、話をしている側は
「Aさんに話をしている時は、話している方も楽しくなり」
「Bさんに話をしている時は、苦痛にしか感じなかった」そうです。
話している側だけでなく、「面白そうにを設定していたAさん」は、話を聴いているうちにホントに話が面白くなり、「つまらなそうな設定のBさん」は、本当につまらなくなったそうです。話す側も聴く側も、大事なのはマインドなのです。
とにかく、部下・恋人・友達・夫婦・親子で話を聴く時は
「世界一面白い話を聴くように」しっかりとした姿勢で聴きましょう。
話をさえぎるな
これもやっちゃう人が多いです。
あそこのショッピングセンターで
新しいお店を発見したの。それでね・・
あーあれだろ?
ブランドのタイムセールスやってんだろ?
(いまから言おうと思ってたのに…)
とにかく多いのです。これをやっちゃう人。
「まだ話は終わってない」のです。
記事の最初の「プラス課長への相談」 これも伝えたいことがまだあったハズです。それなのにプラス課長は「話をさえぎって、かつ自論を並べてしまいました」 致命的ミスです。相手の話をさえぎらず、最期まで聴くことが大事です。
どうしても「自分の得意分野」の内容が出てくると、ついつい口を挟みたくなります。しかしここはぐっと我慢です。相手は言いたいのです。最後まで言いたいのです。聴いてあげてください。
うなずき
話を聴いている時はとにかく「うなずき」が大事です。
相手の言葉に対してうなずく。 相手の意見に対してうなずく。
相手の疑問に対してうなずく。 相手の悩みに対してうなずく。 非常に大事です。
相手が話している途中でも「うなずいているアナタを見て」ノってきます。「聴いてくれてている」と、話しながらでも「このまま話続けていいんだ」という気持ちになります。相談してきた相手には特にうなずく事が大事です。
普通は「小さなうんうん。」 話のクライマックスは「うんうん!」
相談の時・暗い話の時は「静かにうんうん。」
「相手に合わせたうなずき」をしましょう。
これによって、話している方は最後まで話したくなるのです。
相槌(あいづち)
うなずきが出来たら相槌(あいづち)も加えましょう。
普通の相槌は↓なカンジ。
- なるほど~
- 確かに!
- そうなんですか~
- え~
- 勉強になります!
- それで?それで?
- どうなったの?
相談系の相槌は↓なカンジ
- そうなんだ…
- そっか…
- なるほど…
- うんうん…
- 大変だね…
同じ相槌でも「相手の状況」や「相手の話す内容」に合わせて変化させるのが重要です。
まとめ
まずはコレ
黙って聴け!
これにつきますね。
最近では「アドバイス」や「指導」なんかもハラスメントに見られることもあります。
「日常のコミュニケーションが取れていない」というのが原因のほとんどです。
つまり「聴くことによってコミュニケーションがとれる」
「聴くことによって信頼関係が生まれる」
「聴く事によって初めてアドバイス・指導の権利を得られる」
そして「聴くことによって人として信頼される」
ということです。
そうなる前に「経験談を語ったり」「求めてもいないアドバイスをしたり」「聴いてもいないのに指導されたり」「そもそもお前の話は聴きたくない」ということになります。
ハラスメントもアドバイスも紙一重。それは聴く力あるかどうかの違いです。
男女関係がうまくいくいかないも一緒。慣れは必要なし。聴いてあげましょう。
子供の話を聴かなくなると、その子供は何も言わなくなります。聴いてあげて下さい。
相手が話している内容は予測出来ません。経験値で体験談を話したり、自分の意見で話をさえぎったりしてはいけません。
じっくりと「14の心」で聴いてあげましょう。そして、りっぱな「聴き上手」を目指していきましょうね!