感情は自分の心を映す鏡です。それをうまくコントロール出来たら日常が上手くいきます。
特に出やすいのがイライラ・怒りなどでしょうかね?
自分のミスにイライラ・ ついつい怒ってしまった。
なにか心が落ち着かない。 あの人の〇〇がイヤだ。
誰の何にイライラしているのか? それとも自分なのか?
今回の記事は「心と感情の連動」を理解して、少しでも自分で感情コントロール&成長出来るようにと、ちょっとした知識・アドバイス・立ち回りなどを書いていきます。
以前、 感情的になると損 という記事を書きましたが、今回は「心を付け加えた感情」にフォーカスされています。
人間だけの感情
喜怒哀楽。不思議な言葉です。特に「怒」は特殊です。
野生の動物も感情をむき出しにすることがあります。野生の動物は、生命危機の時に感情的になる事が多いです。獲物を狙う時。逆に襲われた時。そんな時に野生の動物は、特に感情的になるでしょう。
それに比べて人間の感情はどうでしょうか? 何やら毎日「様々な感情」を出している人が多いですよね。
朝、学校や仕事へ向かう途中に予期しない雨が降ってきたら?
人とすれ違う時に肩と肩がぶつかったら?
階段などで自分のカバンや小銭を落としたら?
自分の考えと違う人と話をしていたら?
イライラしたり・他人のせいにしたり・変えられることの出来ない自然のせいにしたりと、人間は他責にするのが得意です。
感情は自分の心を映す鏡です。 「イライラ」「怒り」の感情は、どこから出てくるのでしょうか?
怒りはパフォーマンス
スポーツの試合でよく見かけるシーンがあります。
特にわかりやすいのがゴルフです。1人のプレイですから。
ゴルフでうまく打てなかった時「怒りを前面に出す選手」がいます。
ミスして怒るのは
私はこんなミスをするようなプレイヤーじゃない!
私はホントはもっとうまいプレイヤーなんだ!
と『周囲に必死にアピールするため』です。 全身で必死に言い訳しているようなものです。
考えてみてください。スポーツ選手は周りから見られています。
これが誰も見ていなかったらどうでしょうか? 同じように怒りを出すでしょうか? いいえ。多分出しません。なぜなら誰も見ていないからです。
つまり、こういったケースの怒りは「見てる相手がいるから、パフォーマンスとして出している」ワケです。
スポーツだけでなく、たしかに「カッ」となることもあるでしょう。しかし、「自分1人の時に、怒りを前面に出しますか?」 あまり出しませんよね?
自分が行動した結果がうまくいかなかった時の感情コントロール、特に怒りは「周りに対してのパフォーマンス」と言えます。
対戦ゲームは特にそうです。相手は見えない・そして勝てない。単刀直入に言うと「自分が弱いから負けたハズ」なのです。一体誰に何の怒りを吐き出しているのでしょうかね。
感情の出し入れ
例えば、アナタが誰かと口論していたとします。そこに、アナタが想いを寄せている「愛しの人」が通りかかったとする。
そして、愛しの人はアナタに話しかけてきた。 アナタの感情はどうなりますか? 穏やかになるのではないでしょうか?
これが感情の出し入れです。結果から言うと「感情の出し入れ」は可能です。
先ほどあげた例で、口論の最中に愛しの人に話しかけられたら、ニコニコ笑顔で透き通る声で受け答えするでしょう。
そして、愛しの人との会話が終わったら再び「戦闘モード」で口論を再開します。
これが感情を出し入れしている瞬間です。
愛しの人が近くに来た時に「怒りを引っ込めること」が出来るし、それが終われば怒りを再び出す事が出来るというわけです。
ここでのポイントとしては
「怒りで我を忘れているわけではない」ということです。その怒りを即座に消して、普通に話す事も出来るのです。ただ相手を威圧して自分の主張を通すために「怒る・怒鳴る」という手段をとっていたわけです。
野生の動物的な感情ではない 人間の感情。 出すことも引っ込めることも自分次第ということです。
感情のもと である「心」
皆様に聞いて欲しい「問い」があります。
これです。どこにありますかね?
多くの人は「心臓」を指すのではないでしょうか?
しかし「心臓は臓器」です。別物です。
心は何かというと・・・・
おそらくこれが正しい答えだと思います。
そうです。心は存在しないものであり、それぞれの「思考」から生まれているものです。
その「思考」から様々な行動や感情に繋がっていくというわけです。
アイツの発言、なんかキライだな。(自分の考えと違うから)
あの人の態度、何か嫌だな(過去に嫌な経験があったから)
スポーツなどで、この結果にイライラするな。(自分はこんなミスをする人間じゃない)
日常であるある話です。しかしこれは「自分が結果をどう受け止めたか」によって、〇にも×にもなります。
結局のところ、目の前で何かが起きた時、それを「どう判断するか?」という思考によって 感情が決まるという事です。〇にも×にも判断出来るということです。ということは思考(心)さえコントロール出来れば、感情もコントロール出来るのです。
好きな事が続く理由
孔子曰く「之を知る者、之を好む者に如かず」
「之を好む者、之を楽しむ者に如かず」
※こうしいわく これをしるもの これをこのむものにしかず
※これをこのむもの、これをたのしむものにしかず
孔子の有名な言葉です。
「ある事を知っているよ~ という人は、ある事が好きだよ~という人には敵わない」
「ある事が好きだよ~ という人は、ある事が楽しいよ~という人には敵わない」 という意味です。
趣味と言うのは「好きであり」「そのことに関する動作が楽しく」「その事が失敗したら嫌だし」「その事が成功したら楽しいし」「その事が簡単に全て極められないから趣味として継続するのです。
その「趣味」も感情の出し入れが激しいです。
失敗したらプンプン! 成功したらニコニコ! それも趣味です。
しかしながら、やはり趣味(好きな事)に長けている人は「感情」に余裕があります。なので次々とレベルアップしてくのです。
では、それを日常生活に活かしたらどうなるでしょうか?
対処法「変えられる心」
ここからは「心」「感情」「思考」を良い方向へいかせるための行動を発信していきます。
結果は自分の能力の範囲内
スポーツでもゲーム対戦でも仕事のミスでも良いです。自分の起こした事は「自分の能力」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。すべて範囲内です。
いちいちミスにいらついたり落ち込んだりする必要はありません。
それよりも、次はそれをどうするか?いまよりレベルを上げるためには?ミスをしないためには?を考えて行動しましょう。
これにより、似たような×の結果が減っていきます。
自分がやったことは自分の能力の範囲内です。全て認めましょう。
他人の結果に負の感情はダメ
同じく他人の行動結果は、「その人の能力」です。これまたそれ以上でもそれ以下でもありません。その人の範囲内です。
ましてや「他人」です。その人の能力を自分がどうこう出来るでしょうか?出来ませんよね?
もちろん部下であれば、今後は「その人にあった教育プラン」が必要です。
チームであれば「そういう人」がいる前提でチーム作りをしていく必要があります。
どちらも相手に合わせて感情的になる事はありません。受け入れましょう。
自分以外は全て他人です。近い人ならまだしも、その人とどれほどの親密度がありますか?会社や学校なんかでは、なおさら感情を出す必要がありません。
部下であれば「ふむ。なるほど。ならば次は~~という教育をやってみるか」ぐらいでいきましょう。
上司であれば関わる必要はありません。完全スルー出来ないのであれば、流し気味に一定の距離で接していきましょう。
あきらめる
ミスした。自分行動に腹が立つ。しかしミスを認めたくない。それでは成長がありません。
なので「あきらめる」というのも一つの手段です。
「あきらめる」は「もう希望がない」「断念する」「挫折する」といった負のイメージがありますが、もともとは仏教の言葉です。仏教の教えとしては「あきらかにする」「はっきりさせる」「心を晴れやかにする」という意味があります。
自分の取る行動をあきらかにする。それがあきらめるです。
何か失敗したのにそれを認めたくない、ではダメです。失敗したという事実を残しながら次の行動を変えていきましょう。
ミスをなかったことに・・なんてのは出来ません。そのミスは結果として出ているので「差し出して」ください。認めてください。そして次へ進んでください。
まとめ
このように「自分に対して」「他者に対して」、良い判断・良い思考を繰り返すと、感情のコントロールが出来るようになります。
それは言わば「心の成長」です。 心が成長すれば、趣味も仕事もきっとレベルアップしていくハズです。
今日これからも・明日も自分の目の前で何かが起きます。
いい訓練になるんじゃないですか?
だってアナタはこれから「心の天才」へ近づいていくのだから。