こんにちは。タマ(@tamapurablog)です。 今回は〈コラム〉です。
こんなことないですか?
社内で あるカギが無くなった。必死になって社員全員で探したが見つからない。
「どこかの隙間に落ちているのでは?」や「間違って他の場所に置いてしまったのでは?」など様々な意見が出る。
そんな中、「誰かが間違って自宅に持って帰っていったのでは?」と発言する人がひとり…
とまぁオチは見えかけてますが説明します。
この「誰かが持って帰ったのでは?」と言った人がまさに自宅に鍵を持って帰っていたのです。
何が言いたいかと言うと、
人間は誰しも自分を正当化したがるのです。自分に限ってそんなことはない。自分は間違っていない。そうなる傾向が非常に多いです。
今回の記事は、「ちょっと第三者目線で自分を見てみようじゃないか」
「よく周りを見渡して正しい判断をしようじゃないか」
そんな内容となっております。
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クッキーどろぼう
正当化を説明するにあたって、ちょっとした物語をお話します。
どろぼう現る
1人の女性が夜の空港で自分の乗る便を待っていた。飛行機が出るまであと数十分。
女性は空港の売店で本とクッキーを買って待合室に腰を下ろした。
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夢中になって本を読んでいるうちに、ふと気が付くと隣に男が座っていた。
そしてなんと! 男はこともあろうに、2人の間に置いてあった袋からクッキーをつまんでいた。
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女性は思った。(私がさっき買ったクッキー! なんでこの男が食べているの?)
女性は騒ぎを起こすのが嫌だったので、知らないフリを決め込んだ。
そして女性は対抗するかのように、本を読みながら自分のクッキーを食べ始めた。
しかし、隣に座っていた男性「クッキーどろぼう」もどんどん自分のクッキーを食い荒らしている。
刻々と時間が経過するにつれ、女性はイライラが募るばかり。
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(このクッキーどろぼうめ!!私がこんないい人じゃなかったら、ゼッタイにコイツぶん殴られてるわ!)と心の中で叫んでいた。
女性がクッキーをひとつ取れば、男性もクッキーをひとつ取る。また女性がひとつクッキーを食べれば、続けて男性もひとつクッキーを食べる。
(一体なんなのっ!コイツ!)
そしてついにクッキーは最後のひとつになった・・・
(この男、まさか最後のひとつも自分で食べるの?)そう思った瞬間、男性はこっちを向いてニッコリ笑うと最後の一つを手にとった。そして、その最後のクッキーを2つに割り、半分を女性に差し出し残りは自分で食べたのだ。
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ああああぁ… コイツなんて奴だ!この厚かましさ!この恥知らず! お礼ひとつも言わないなんてっ!
女性の腹の中は煮え切っていた…
事の真相
出発の時間になり、女性は読んでいた本をしまい荷物をまとめてゲートへ。
向かう途中も怒りはおさまらない。
「こんなに腹が立つのは初めてだわ!」 と思いながら、
クッキーどろぼうへは目もくれずスタスタと立ち去った。
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女性は飛行機に乗り、続きを読もうと本を探した。
荷物の中をさぐった女性は愕然とした・・・
なんと!荷物の中に、自分で買ったクッキーがあるではないかっ!
「私のクッキーがここにあるなら… あっ!! あれはあの人のクッキーだったんだ!!」
「それを何も言わず私に分けてくれてたんだっ!!」
「私こそ恥知らずのクッキーどろぼうだったんだっ!!」
さっきの男性は別の便であり、謝ろうにも既に手遅れ。
女性はしばらくの間、悲しみに悶え続けたということでした…
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まとめ
今回のお話は、まさに「自分だけは違う」という正当化からの「大失態」だったわけです。
人は知らず知らずの内に自分を正当化するクセがあります。
なんて言ったって「かわいい自分」ですからね。
周りが考えている事はわからず、自分の考えしか見えません。
すると「自分は100%間違っていない」という先入観から大きな過ちを犯す事があります。
行動や発言。日常生活の中でちょっと立ち止まって考え、周りをよく見渡して正しい判断をしたいものですね。
以上、おわり。
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