感情的になると損

一般心理学
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「感情まかせで怒った・怒られた」「感情が入ってしまった」

人間の喜怒哀楽は一種の特技です。脳内を理解することなく、外見で判断がつくほどです。

その中で、今回は「怒」について。

とにかくこの「怒」がある感情、感情的になった話し方は損と言われております。理由と一緒に感情的にならない方法も解説していきたいと思います。

 

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脳内の「怒り」

タマ
タマ

なんでこんなことも出来ないのっ!# 何回も言ってるじゃない!#

プラス
プラス

そうじゃなくてっ!# 俺が言いたいのはソコじゃないっ#

「いかにも感情的な話し方」です。

と、まぁどこかで見た事ある光景ですよね。日常であるあると言ってもいいでしょう。

この「感情的な言い方」ですが、とても「損」だと言われています。

  • 発言は相手を傷つける
  • 発言が伝わらず怒りが伝わる
  • 会話が成立しない
  • 周りからの受けも良くない
  • 自分の成長に繋がらない
  • 感情しか残らない

と、まぁ良いことはありません。たまに「意図的に感情を出す」(出したように見せる)というテクニックはありますが、本当に感情的になった時、人間は「動物状態」となります。

なぜこんなことになってしまうのでしょうか?

今回は「怒り・感情的な話し方」の 仕組みや対策などを発信していきたいと思います。

怒りの仕組み

基本的に「誰かとのやりとり」で意見が食い違ったり、自分の想い通りにならなかったり、「自分の正解に辿り着けない時」に、他者へ向けて「復讐心」が出て、結果的に「怒り」に繋がっていきます。

怒りや復讐心がある程度高まると、脳内では行動活性化システムが動いて、「目的を果たそう」という精神状態に陥ります。これがいわゆる「感情的」(怒りや復讐心の感情)」ということです。

ノルアドレナリン

「アドレナリン」って言葉ありますよね? あれって「興奮状態」の時、脳に分泌されています。

それに近いモノで「ノルアドレナリン」が分泌されるのが「怒り状態」です。

誰かが怒鳴っている時・興奮状態の時、急に顔が赤くなったり声や手が震えたり、興奮のあまり冷静な態度がとれなくなるのも「ノルアドレナリン」が出ているからです。

脳内にノルアドレナリンが分泌 → 怒りモード突入、となります。

扁桃体(へんとうたい)

もうひとつが扁桃体(へんとうたい)と呼ばれる脳内にあるもの。こちらも同時に反応します。

例えば、鹿がライオンい襲われる直前に、この「扁桃体」が反応します。この時、鹿は「激しい不快感」や「恐怖感」を感じます。こちらも「興奮状態」「恐怖からの回避=怒り状態」にも発展していきます。

オンライン対戦ゲームでよく見られる光景

オンライン対戦ゲームをしていると、たまに「やられて激しく怒る・キレる人」いますよね?あれはこの「扁桃体」+「ノルアドレナリン」の影響がとても大きいです。

繰り返し負けたり、強い人に対峙した瞬間に声を張り上げたり。この時点ですでに自分をコントロール出来ず、血流アップ・ノルアドレナリン分泌。結果大声を上げる・モノにあたる等の「復讐心」を外に出すしかない状態となっています。

抑える力もあるが…

怒りを誘発するモノに対して、「怒りを制御する機能」も人間は持っています。それが「前頭前皮質」です。これが働くことによって「ブレーキ」をかける事が出来ます。(脳のブレーキ役)

お酒を飲んだり薬を飲んだりすると、この機能が極端に下がることがあります。そうなると自分をコントロール出来なくなります。

お酒が入ると「急に強気になったり・大声を出す人」は、アルコールによって前頭前皮質が急激に弱まっているからです。

「怒り状態」でも同様に、自分にブレーキをかけてくれる存在が弱まる為、歯止めが効かなくなるのです。

この「前頭全皮質」は経験・訓練から育てる事が出来ます。また、トシを重ねると「怒り・興奮(ノルアドレナリン)」が弱まり、「制御機能(前頭前皮質)」が強まります。

若い頃に起こりやすかった人も、トシをとると落ち着いていくというのは「アクセルが弱まりブレーキが強くなる」からです。(そうならない人もいますが…)

外的・性格「怒りの原因」

ここからは「性格・気質などからの怒り・感情的」にフォーカスしていきます。

原因1 心に余裕がない

普段は温厚な人でもイライラやストレスが溜まっている時には感情的になりやすものです。感情をこんとロール出来てない原因のひとつに「心に余裕を持てていない」という可能性があります。

タマ
タマ

あーアレもやんなきゃ コレもやんなきゃ コレが終わったらソッチも・・

と、うまくいっている時には出てきませんが、心に余裕がなく思った通りに進まない・ストレスが解消出来ない等の機会が増えると「感情をコントロール」出来なくなります。

別名「神経質」「繊細」な人はコレに該当します。

原因2 自己中心的

怒り・感情的になってしまう人は「仕事も恋愛も自分の想い通りに進めたいという心理」を持っている場合が多いです。

先ほど触れた「対戦ゲーム」での怒りも、「自分の想い通りに勝ちたい」という気持ちが強い為、自分の構想と違う結果が生まれると「怒り」の感情が出てしまいます。

1対1のゲームより、チームプレイの対戦ゲームだと特に感情的になりやすい傾向があります。

プラス
プラス

なんでアイツそっちにいくんだよっ!# 俺がこっち見てるんだから反対に行くのが普通だろっ!# またアイツにやられたっ# ムカツクっ#

日常では、思った通りに出来ないと判断する・不利な立場に立たされると、他人に怒ることや大声を出す事で「相手を威圧して制御」しようとします。

そんな自己中心的な性格であるがために、感情を抑えることが難しくなる傾向にあるようです。

原因3 不安・弱さ

怒り・感情的になる人は「自分の感情を抑える事が出来ない弱さ」を持っています。

不安や恐れを感じているが自分の中で消し去れず、「周りに強い態度をとってなんとかごまかそう」という心理が働いているケースがあります。

自立出来ない人によくあるパターンです。

全てではありませんが、巷でいう「ひきこもり」もコレに当てはまることがあります。学校では弱いけど、家では強いという状況です。

原因4 相手に反応・自分の精神状態

自分1人では温厚なのに、少しでも相手からの意見が気に食わないと、突然感情的になる人がいます。

また、自分の状況や心情がベストではない時、いつもなら腹が立たないことでも「スイッチ」が入ってしまう事があります。

さらに、相手の言動が感情的になっていることに「つられて」、自分ついつい感情的になっている事も多いです。

こうなると「お互いにヒートアップ」しているので、もはや収拾がつきません。

夫婦喧嘩はこのケースが一番多いです。ひとつ屋根の下で暮らしているのに「どちらもゆずらない・どちらも引かない・解決しない」 まさにお互いにヒートアップ&レフェリーが不在=エンドレス、というわけです。

感情的にならない方法

「感情的」になると良いことはありません。

  • 内容が残らず感情が残る
  • 解決に向かわない
  • 後味が悪い
  • 周りに悪影響

そうならないようにいくつか対処法を学んできましょう。

タマ
タマ

タマも先日やってしまいました。繰り返し繰り返し言ったのに同じミス。ついつい感情的になってしまい、1年ぶりに怒鳴ってしまいました・・反省・・

対処法1 クールタイム

これは「クレーム処理」なんかでもよく使われる手法です。

要するに「時間の経過で感情が収まるのを待つ」です。 これを自分でもやってみましょう。

恋愛・仕事で重要な話し合いや打ち合わせをしていると感情的になりがちです。仮に「次に言う事は決まっている・内容は変わらない」としても、一旦意図的に冷静になれる時間を作るということです。

意見・内容が同じでも、感情が違うと結果もまるっきり違ってきます。時間をおくと感情を抑える事が出来るわけです。

プラス
プラス

あれ? 俺って何で感情的になってたんだっけ? ハテ?

対処法2 客観的

次に効果的なのは「客観的」に見る事です。自分の意見を言うのも大事ですが、「もしも、これが他の人の意見だったら?」と自分の意見を客観視するのです。

他の人ならどうするかを考える事で、感情をコントロールしやすく落ち着いた対応が出来るようになります。

タマ
タマ

アタシの意見はAだけど、もしも他の人がAだと言ったらアタシはどう思うだろうか?

もうひとつ、自分が感情的に意見を言っている状況を「空から眺めるような第三者目線で見る」ということです。

客観視・自分の見た目を気にすることで冷静になれます。また、「あぁ・・なんで自分はこんなに感情的になっているのだろう・・」と急に冷静になることもあります。

この客観視のテクニックは繰り返すことで、どんどん視野が広まっていきます。これが出来るとトラブルがあっても冷静に対処出来るようになりますし、周りからも「冷静に判断出来る人」と思われます。オススメです。

対処法3 反省会

これは「感情的にやってしまった後」に反省する手法です。

プラス
プラス

あぁ・・またやっちゃったよ・・ダメだな・・俺は。

でも次からはこうならないように、客観視するクセとつけよう・・・

たまに失敗すると「恥ずかしさ・後悔」から、周りに対して感情的になる人もいます。そういう時は終わった後に反省する事が大事です。

自分でも「やっちゃった→反省→〇〇がダメだった→次からはしない」などの傾向と対策を立てていきましょう。

また、必殺ワザで「次の日頭を下げる」というのも手です。相手に「昨日は感情的になってすいません」を先にやると、相手も「こちらこそすいません」になるケースも多いです。

対処法4 自習~書き出し

どーしても自分の感情をコントロール出来ないで後悔してる人は「書き出し」が効果的です。

仕事・恋愛での話し合いで相手にイライラしたり、腹が立ったりすることは誰にでもあります。そんな時は、「ただイライラ・ムカツク感情をのこすのではなく、自分は何に対して感情的になっているか・怒っているのかを冷静に把握する」事が重要です。

落ち着て自分を見つめなおす為に、終わったあと「全ての感情を紙に書きだす」というのはとても効果的であり、次回の改善に繋がります。

タマ
タマ

あー やっちゃった。 アレがダメだった。 アソコでAじゃなく、AでもBでも良いところがあるという表現をすればよかった。 あの場面では冷静に話せばよかった。

といった感じです。

注意

まれにです。ここまで色々と書きましがが、あくまで「自分が感情的になった」ということを認識出来る人へ向けての原因・対処法です。

世の中には「自分が感情的になっていることに気づかない・なんとも思わない鉄人」がいます。こういう人への対処法は・・・「近づかない・つるまない・関与しない」がベストです。

空気も読めない・なんとも思わない・自分が嫌われているコトにも気づかない。まぁ幸せな人も世の中にはいます。くれぐれも「裸の王様」には関与しないようにしましょう。

まとめ

結論から言いますと「怒り・感情的」に話すのは

百害あって一利なし!! 本当に得はありません!!

ということです。

これは揺るがない事実です。タマもやらかしてしまう事がありますが、後に残るのは「後悔のみ」です。

そしてもうひとつ

経験・訓練で自分の感情はコントロール出来ます!!

これまた事実です。

若いうちからコントロール出来る人は「良い気質・良い性格の持ち主」でしょうが、普通の人はそうはいきません。

どうしても一定のポジション・年齢を手に入れると、感情的になってしまう人が多いです。そこをこんとロールすれば、アナタは周りから賞賛されることでしょう。

黒プラス
黒プラス

それに、感情コントロール出来ると異性にもモテるぜっ!!

あら・・失礼しました。画像が一部乱れたことをお詫び致します。

感情も自分の一部です。是非ともコントロールして、素敵な毎日を過ごしていきましょうねっ!

今回のお話は以上です。ありがとうございました!

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