タマくん、この資料だけどココきついじゃん。
これだとみんな動けないよ?
あ、はい…すみません…
違う案に修正して。
あ…はい… わかりました…
(言い過ぎたかな…)
社内でもこんな状況ありますよね? また、知人・夫婦・親子でも似たようなことがあるのでは?
相手から意見を聞きたいけれど何も言ってくれない。間違っているけど指摘したら雰囲気が悪くなる…。部下を指導しているけど成長がない・意見がない。旦那が…嫁が…子供が…友人が…
確かに親しい仲なら何でも意見を言うでしょう。しかし、相手からの質問に対しては批判されるのが怖いので、思っていても言い出せないのです。
今回のお話は
- 部下がいる
- 教育・指導で悩んでいる
- 部下を成長させたい
- もっと意見を言って欲しい
そんな人に向けての記事となります。
また、サブ対象として
- 夫婦間の会話がうまくしたい
- 恋人とのやりとりを良くしたい
- 知人との関係を良くしたい
- 親子で話す機会を増やしたい
- 意見交換をスムーズにしたい
こんな状況にも使えるテクニックも含まれています。
自分は〇〇ですが、~さんはどう思う?
相手が何か意見を言ってきたとしましょう。頼んでいた書類を提出したとしても良いです。。そんな時、自分が「これはちょっと…」なんて考える時があります。しかし、否定しては意見にバツを出したコトになり、結果的に相手を傷つけることになってしまます。そうすると人間関係が悪い方向に行く時があります。さて…どうしたらいいのでしょうか?
まずは結論から。
ある文章を発言のあとに付け加えるだけで、アナタの印象がアップします。
それは
~だと思ったんですけど、
~さんはどう思いますか?
こんな感じで相手に質問するだけです。
これを使いこなして、相手と良い関係を目指していきましょう。
もちろん、少し変えれば友人・家族内でも使えるテクニックです。
順番に説明していきますね。
承認欲求
部下からの信頼・友人からの信頼・夫婦間・恋人同士などなど…「いいね」があると良い関係が築いていけます。
「いいね」=いわゆる承認欲求です。
下の図の 上から二つ目ですね。(マズローの承認欲求 5段階)
簡単にピラミッドの下から順番に説明すると
①生理的欲求は「生命を維持したい」です。 食べたい・寝たいなどの生きる為の最低限の良くです。です。
②安全欲求は「安全に暮らしていきたい」です。他者に覚える事もなく、紛争もなく安全に生きたいという欲です。
③社会的欲求は「集団に属したい」です。話し相手が欲しい・学校や会社に属したい。自分を受け入れてくれる場所が欲しいということです。
④承認欲求、この「And You 話法」と深い関わりがある欲です。認められたい・評価されたい。ココに居ていいんだと思われたい、などです。SNSの「いいね」もこれにあたります。
⑤自己実現欲求は「自分の目指す人・地位になりたい」です。夢をかなえるといったところでしょうか。スポーツの一流選手だったり、企業のトップは自己実現欲求を満たしたと言えましょう。
そして今回重要なのは④の承認欲求です。これをうまく話法に使っていきましょうということです。
自分の意見を認めてくれる
行動を認めてくれる
とにかく人間は「認めて欲しい・満たされてい」ということです。
これがあると人間は「必要とされている」と感じ、自分の居場所を感じる事が出来るのです。
結果的に、意見を言ったり・自主的に行動したり・同調したりするのが多くなるのです。
出来るだけ部下・相手を承認してあげたいものですね!
しかし…
全てを承認?
もちろん承認は大事です。しかし、100%承認するのはちょっと難しい時があります。
(会社の業務上では特に100%承認は難しい)
- あきらかに間違っている
- あきらかに効率が悪い
- あきらかに生産性がない
- あきらかに個人だけの考え
こんな時はカンタンに承認・OKを出せないものです。
会社の上司であれば、「仕事上で結果を出さなければならない」という使命があります。
理想は
Aさんが意見を持ってきたとする
「いいね!Aさんはこんな風に考えていたんですね!どうしてそう考えたか知りたいから詳しく教えてくれない?」
こんなカンジです。これは肯定+深堀です。Aさんも「褒められた!」と思い、喜んで意見を言ったり、想いを伝えることでしょう。
しかし、Aさんが「ちょっと物足りない内容」や「間違った内容」を持ってきた場合はどうでしょう?
否定してしまえば、Aさんは何も言わなくなってしまうかもしれない…
そんな時に使えるのが
「AND YOU 話法」です。
やりかたはカンタン。
自分の意見+「~だと思ったんですけど、~さんはどう思いますか?」
これだけです。
この言いまわしを使われた時、言われた側はこんな印象を受けます。
- 否定されてわけじゃない
- 自分の意見を言っていいんだ
下の図を見てみましょう。
左の言い方は「完全否定」です。間違いを宣告しているのです。
右の言い方は「否定をせず、意見を出す余白を与えてる状態」です。
左の言い方をされた部下は「ダメと言われた・自分はダメなんだ」という感情になります。
右の言い方をされた部下は「そうか、修正が必要なんだ。修正案も自分で言っていいんだ」と思います。
提案した側であればせっかく自分の生みだした考えですからね。バツをくらった嫌ですよね。
しかしこの「And You 話法」を使うと、「崖から突き落とされそうになるけど、実は落とさない」という状況が作れるのです。
「I メーセージ」→ わたしは~と思ったよ。
そして
バツではなく「アナタはどう思いますか?」と温かく質問するのが大事です。
是非ともこの「And You 話法」で会話のやりとりを円滑にしてみてください。
まとめ
まとになりますが、少し注意点を。
それは
表情と声のトーンを穏やかにすること。
これが仕上げです。これがないと、効果が半減してしまいます。
言い回しも大事ですが、見た目も大事だということです。
では、まとめです。
間違いを指摘したい時・相手の追加発言を聞きたい時・相手の考えを聞きたい時には
- And You 話法がオススメ
- 自分の意見を言いつつ質問する
- 相手の意見を認めてあげる
- 承認を意識する
- 全面否定はダメ
- I(アイ)メーセージを含める
- 相手を崖から落とさない
- 表情を穏やかに
- 声のトーンも穏やかに
ということでプラスとタマの最初の会話、「And You 話法」を取り入れるとこうなります。
タマくん、ここの資料だけど…
このスケジュールだと少し時間的にきついかなぁと思うんだけど、タマくんはどう思う?
あ、そうですか。
じゃあココの期日を少し伸ばすというのはどうでしょうか?
それいいんじゃない?
それで少し調整してみてね。
わかりました!
こんな感じですね。
もちろん、100%うまくいくというわけではありません。日常のコミュニケーションも必要になりますし、アナタ自身の普段の信頼度合いにもよります。
日常も大事にしてこの「And You 話法」をうまく使ってみてください。
今回のお話はここまでです。
記事を読んで頂きありがとうございました。
「承認」について書いた記事も参考にどうぞ!