今回は「サブスク」について説明します。
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安定しない・安定する
とある森に動物たちが住んでいました。クマさんは森で果物を取って他の動物に売っていました。
「よし、これで今日の収穫は終わりだな。しばらくはこれを売っていれば生活出来るな」
クマさんは日々、果物を集めては売り・集めては売りを繰り返していました。
ところがある日、クマさんが住んでいる森に大きな台風がきました。クマさんが収穫していた果物は全て落ちたり水浸しになり、売れる状態ではありませんでした。
また、倉庫に入れておいた果物も被害を受けてしまいました。
「こまったクマ~ これじゃあこの先しばらくは、果物を売ることで出来ないなぁ・・」と嘆いていました。
結果はその通りとなり、クマさんはそこから1.2か月、苦しい状態で正解することとなりました。
年が明け、天気は順調でした。また、倉庫は前よりも頑丈なものを作りました。
「でもなぁ・・また何かあったら、売れる時・売れない時の差がはげしくなっちゃうなぁ・・どうしよう。」
クマさんは考えました。
「ん? 動物たちは果物を買ってくれる。でも、それって毎月同じ量じゃないよな。好きな果物もあるし・・ それだったら、毎月決まった金額で決まった果物とか、好みの果物とか、旬な果物を決まった量を売ったらどうだろう?」
クマさんはさっそ果物の販売セットを作りました。
月額300円コースはリンゴ2つと旬なもの・好きなものを2つ 月額500円コースはリンゴ3つと旬なもの・好きなものを3つ 月額800円コースはリンゴ4つと高価な木の実2つと旬なものと好きなものを2つ。それらを毎月お客さんに届けるコースを作りました。
毎月同じ金額が入っても途中でやめてしまったら生活が成り立たないので、1年契約や3年契約などでちょっと安くしてずっと契約が続くようにしたり、収穫が多い時はちょっとしたサービス果物をつけたりもしました。
お客さんの数と売上の果物の収穫のバランスがちょっと難しかったのですが、うまく軌道にのってきました。動物たちに好きな果物を聞いたり、買ってくれる動物の好みによっていろいろ変えたりもしました。
クマさんの果物屋は徐々にお客さんも増えていきました。月額だと売上金の予想ができるので、忙しくなったら従業員を雇うことを決めたりも出来ました。
他にも、コースを買ってくれた人が別の人を誘う「紹介コース」なども決めたりと、売上が安定したので他のサービスも色々考える余裕ができたのです。
今度は「はちみつコース」を作ったり、店頭販売だけでなく「電話定期契約」も取り入れるそうです。
今年も台風で一時的な不作になりましたが、準備はしていたので果物の在庫の不安もなく、定額なので売り上げが落ち込むということが、ほとんどありませんでした。
クマさんはこの定額方法をもとにして、もっと色々なサービスを作っていこうと今日も頑張っています。
サブスクの正体
サブスク=サブスクリプション=「定額」と考えるのがカンタンだと思います。クマさんの物語であったように、毎月の売り上げが安定するなど、この方式をとる商売が多くなってきました。
定額であれば将来もある程度予想がつきますし、不況に強いです。
サブスクとは
- 毎月一定額の金額を払って、それに見合ったモノを受け取るコト。
- 販売側は「安定」する。
- 契約が続けば続くほど利益になる。
もちろん契約方法・金額・期間がいろいろあったり、購入側も色々と選べるのです。
さらに分けると この2種類
ここから「学生」「社会人」の方も、自分の将来・生活・日常を意識して読んで頂けると良いです。
サブスクは大きく分けて2種類に分かれます。
- 形のあるもの
- 形のないもの
これです。1の「形があるもの」は、先ほどのクマさん物語の果物ように「モノ」です。
例として 月額3,000円で毎月洋服が送られてくる・月額1,500円毎月おかしの詰め合わせが送られてくるなどですね。
最近では「クルマのサブスク」(自分で車を所持しないで必要な時に車を借りる)や食事・食べ物もなんかも増えてきてますね。
もうひとつは2の「形のないもの」です。まさにこれからはこの「形のないサブスクの時代」です。
有名なのは音楽配信・スマホもこれに該当します(だから儲かっているのですね) アマゾンprimeなんかも流行ってますよね。
他にもタクシー・地下鉄定期・飛行機も出始めました(ピーチ航空) 他にインターネット契約・サイトサービス・動画メンバーもすべて形のないものです。
形のないサブスクで、目指すなら
「形のないサブスク」で究極は「やることが増えない 形のないサブスク」です。動画配信がわかりやすのではないでしょうか?
- 動画は1本だけだが、見る人は多数
- 会員数分の動画を作るわけではない
- クマさん方式だと物が増えた分、人が必要
現在の有名企業・利益が出ている企業は「形がなく」「労力」が増えてません。1本の動画を作る労力はいつもと一緒、見る人が多くればなるほど利益が出ます。契約が増えれば増えた分だけ利益が発生します。
また、物は販売しないけど、サブスク維持に物・人がかかるパターンもあります。(公共機関の定期券など)
これから何か始める・就職・方向性は、このサブスクを意識するかしないかで大きな差が生まれそうです。安定を求めるなら、こういった企業をチェックしていくと良いかもしれません。
まとめ
実は、この「形のないもの」で日本は大きく世界に遅れをとっています。戦後のモノ作り日本は、ここにきてネット・クラウド(通信監理)・サブスクで海外勢に押されています。というかヤバイですよ・・
この話は また違う形で説明したいと思います。
考えてみれば、世の中サブスクだらけだねぇ・・
うん。スマホ・賃貸アパート・公共料金・車のリースなんでも定額だね。
まぁ、形ある商売は無くならないけど、これからはもっと色々なサブスクが生まれて来ると思う。形あるなしにこだわった運営だけじゃなく、人に対してもいろいろね。