日本はなぜワクチンを作れない? 前編:護送船団方式

コラム・日常
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2019年新型コロナウィルス発生 2020年日本でも感染者が増える 2020年春緊急事態宣言 2020年秋冬コロナウィルス第3波 2021年宣言自粛やや下降気味(2021年3月現在)

タマ
タマ

あーコロナ・コロナで疲れるね。

ポチ
ポチ

そう言うな。もうちょっと我慢せい。

様々な場所で頑張ってる人がいる。

少しでも協力出来る事はみんなで協力するんだ。それが一番の近道だよ。

タマ
タマ

うん・・わかってるし、やってるけど・・

ん? でもさ…

ポチ
ポチ

ん?

タマ
タマ

そもそもなんだけど、ワクチンの話。

日本ってなんでワクチン作らないの?

モノ作りニッポンじゃないの?優秀な集まりじゃないの?

ポチ
ポチ

あーそれな。確かにそうなんだが、もう日本は戦えないんだよ。

タマ
タマ

なんで?

中国に抜かれたけど、GDP世界3位だよ?経済大国じゃないの?

ポチ
ポチ

表の数字と、中身が違うこともある。基準に対しての評価と、内部でやっている事の差があるからねぇ。 

ここからは、なぜ日本がワクチンを作る事が出来ないかを説明していきます。

 

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みんな平等

ワクチン開発の話をする前に、今回は「護送船団方式」のお話を。

昔の日本が取り入れていたやりかたです。

とある海には魚を獲って生計を立てながら「ワンピース」をめざしている「ネコ漁業船団」がいました。

タマ
タマ

ネコ軍団登場…

ポチ
ポチ

例えがイマイチだが、コレがわかりやすい。

その船団は何隻もの船が協力して、一緒に行動していました。船団長が一人、副船団長が一人、そして数匹のネコがそれぞれの船で動いていました。どんな時もこの船団は一緒にいました。

船団長:「今日も魚を獲りながら進むぞー!」 

ネコ:「オー!」

船団長の命令に従い、それぞれの船に乗っているネコたちは漁を始めます。一日漁をすると船団長が号令をかけます。

船団長:「今日はここまでだ!」 

ネコ:「オー!」

そろって ネコたちは漁をやめます。続けて船団長は言います。

船団長「この船団で一番大事なことは何だ?」 

ネコ:「ルールを守ること!」

これまた 揃ってネコたちは言います。

そう、この船団の「取り分」は「みんな平等」だったのです。それがルールでした。どれかのネコ船が魚を獲りすぎたり、どれかのネコ船が極端に魚が少なかったり。そういうのはこの船団では認められません。みんな平等でなければなりません。

ルールは絶対

ある日のこと。天気が悪くなり、進行が難しくなりました。

そんな中、一隻のネコ船が遅れます。 「待って~」と必死で叫びます。このままいくとその遅れたネコ船は、船団とはぐれてしまう可能性があります。

船団長:「む!いかん!一隻が遅れているではないか!このままではダメだ! ルール通りだ! 一番遅いネコ船にスピードを合わせろ!!」

先を進んでいた船は「一番遅いネコ船」にスピードを合わせます。そして、はぐれたネコ船は合流する事が出来ました。

ある日はひとつのネコ船が進み過ぎたのを見て「スピードと燃料を調整」したり、またある日は他のネコ船が勝手な行動をしたので叱ってやめさせたり。そう、この船団は「ルールが絶対」だったのです。

毎日の漁獲量も平等。スピードも一番遅い船に合わせる。燃料も船団長が調整。とにかく「ルール通り」「弱いものを守り」「ひとかたまり」で進んでいくのがこの船団なのです。

タマ
タマ

え? 

いいハナシじゃない? 弱い船を守るんでしょ? ナイスじゃん!「護送船団方式」って。

ポチ
ポチ

そだよ。とにかく脱落者を出さないように、ルールを守ってひとかたまりで進むんだ。いいハナシに・・見えそうだけどここから未来が狂っていくんだ。

気が付くと・・

航海は順調に進んでいるかのように見えました。とにかくみんなで。

ゆっくりでもいいからみんなで進もう、と。 しかし・・・

一つのネコ船が突然叫びます。 

ネコ:「せ、船団長ぉ!アレを見てください!」

船団長:「な、なんだ!? どうした!?」

タマ
タマ

なんか違う船出てきた!

そうです。ネコ漁業船団(以下ネコ)の近くに、巨大な船団が現れたのです。

その名も「ファイザーライオン船団」(以下ライオン)

船団長:「なんだ!あいつらは!? ラ、ライオンだと? ネコの完全上位ではないか! いつのまに! し、しかもあいつらのスピード・大きさ・・なんということだ! 全てにおいてワシらを上回っているではないかっ! い、いつのまに・・・」

ネコ:「船団長ー! しかもあいつら、船団の中で『競争』してます!」

我先に・我先にと必死に競ってます! 置いけぼりくらった船もいるはずだ・・・」

ネコは「ひとかたまり」を意識しすぎて、ライオンに大きな差をつけられたのです。

ネコ達が航海を始めた時は、常にトップを走っていました。ライオンはまだスタートしていませんでした。航海も順調でした。しかしライオン達は凄まじい成長で突如現れたのです・・・

次回は・・・

タマ
タマ

えー ネコ達やばいじゃん!

なんで気づかなかったの?

ポチ
ポチ

そこなんだよ。それがまさに「護送船団方式」なんだよ。

タマ
タマ

あっ!

ポチ
ポチ

守りながら進んだんだ。遅い船を守り、みんなが平等に。だから競争も起こらない。

競争が起こらないと成長はない。先に1匹だけ進もうにも船団長が燃料をくれない。ルールが厳しい。

とにかく「ひとかたまりで進む」というルールが絶対だった。

タマ
タマ

それで競争しまっくて、どんどん大きく・早くなったライオンに差を付けられたと。

ポチ
ポチ

そういうこと。

ワクチン開発のみならず、地方銀行でも行われる手法が「護送船団方式」なのです。

次回へ続きます。

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