あー!
アイツ絶対に許さない!
一生忘れない!
何なのあの人!
アタシ絶対に許さない!
過去に受けた自分への行動。許しがたい発言。それに対して「許さない」という感情が沸く時があります。
今回はこの「許さない」という感情。それに対して「許す」ということ。
これらについてお話していきます。
今回の記事を読むと許さない・怒り・相手を責めるという感情に整理がついて、自分が少しラクになれるかもしれない。そんな内容になっています。
許さない と 許す
まずは「許さない」というのは、どいうことか考えてみましょう。
許さないとは
「許さない」というのは、「行動を受けて相手(他の人)を責めている状態」です。
代表的なもので
- 自分が受けた(発言・行動)
- 他人にした(発言・行動)
- 人間以外にした(発言・行動)
- 2と3が間接的に自分にもたらす事
こんな感じです。許さないという感情が発生する原因です。
「怒り」に近いですが、言い換えると「相手に伝えられない怒り」となります。
「それはマルとは言えない」「あきらかに害を与えている」「自分には苦痛にしかない」「自分が見たくない・感じたくない」のような状況も許さないにあたります。
HPS(繊細・敏感)の方は「許さない」という感情が発生する前に、言われた・傷ついた・もうダメだ、と相手を責める前に自分が傷ついた事で終わってしまうケースがあります。許さないという感情を出しまくるのも良くありませんが、自分の中で留め過ぎるのも良くありません。
ウチ自身も昔、全て受け入れて自分に留めてしまう人間でした。
注意しましょう。
心理状態
確かに相手が何をしたかにもよりますが、この「許さない感情の状態」は非常に人間にとって良くありません。
「許さない」と誰かを責めている時の自分は安らぎを感じる事が出来ません。
体に余計な力が入り心は苛立ちます。この状態が続くと苦しくなっていくのです。
とにかく「責めている状態」は良くありません。中には人格が変わる人もいます。責める→怒りとなり、最期は恨みになる事もあります。注意しましょう。
許していいの?
許さないという感情が続くと良くないので、許すという事を考えましょう… とは ならないのが今の時代です。
ひと昔前は「許すというのがゴールで穏やかに生きましょう」、みたいな書籍が並んでいました。しかし現在はちょっと違います。それらも紹介していきます。
まずは許すことへ向かう場合。
まぁ 過去の事だし水に流してやるかぁ
確かに、これも正解のひとつと言えましょう。
「許さない」という感情をずっと持ち続けているのは、自分が過去の出来事に縛られるコトを許可したことになります。
「許さん、一生許さん!」とブツブツ生涯言い続けているようなものです。これはあまり良くありません。
なので「許す」と言う選択肢を選ぶのですが、ココでは「許す」ではなく『許す方向にする』とします。
これは相手の行為をヨシとする事ではない、大目に見てやる事でもありません。相手を悪いと思いながら我慢する事でもありません。
許すというよりは、過去への出来事へのとらわれを手放し、今この瞬間の安らぎを選択する事です。
「許す方向へいく」というのは誰の為でもありません。自分の為という意味で「相手への確執」を消し去るのです。
ここで紹介した「許す方向へいく」は相手の行為を100%許したわけではないという事です。「責める感情」を捨てて、肩の力を抜いて生きていきましょうという提案です。
「許す方向」へいく為に
その「許す方向へいく為に」を加速させる方法があります。
これはウチ自身がやったことです。
結論から言いますと
- 行為をした相手を超える
- 明らかに今を幸せにする
こんな感じです。
1の「行為をした相手を超える」は、仕事であればあきらかに格上になる。年収であれば大差をつける、など。他にも人脈・人間関係などですね。
言葉は少し悪いですが、
ははっ
アイツ今、大した役職じゃねーじゃん。
年収もなさそうだし。
人脈もねーしアイツかわいそー。あのまま人生を終えるんだろうな。
といった感じです。
受けた側が過去の経験・感情を消し去ろう・許そう、だなんてカンタンに出来るわけがありません。
ウチ自身もそんな出来た人間ではありません。なので「力・財力・人脈・人間関係」で相手を見下し、「アイツかわいそうに。まぁ、今を考えれば過去のアレは気にしないでおいてやろう」と上から目線でいくのです。
しょうがないなぁ… あの人は、ははっ。 こんなカンジです。
もちろん、得た力で「やり返す行為」などはダメですよ。それでは相手と同類になります。
たまにですが、「許さない」から「恨み」に発展する方がいます。これは良くありません。過去の縛られるというレベルを超え、恨みと共に生活するという危険な状態です。最後は怨念と化します。
2も同様ですね。いい人間関係に囲まれ、家族で幸せになり、自分の好きな事に熱を注げる。そんな生活になったら過去の感情は消えていくと思います。
正確に言うと許したわけではないですが「まぁいいか」と思える今があれば、という考えです。
自分の人生の満足度があがったら、過去の行為は「許す方向」で考えても良いでしょう。
むしろ、ウチと同じイジメ・鬱を経験された方は、ゼッタイに相手を上回ってください。
応援します。
許さない場合
一転、許さない場合です。
先にも書いたように「許す」「許す方向へいく」が選択肢の全てではないと思います。それが今の時代です。
許すな
結論から言いますと、「許すな」です。
直球になりますが、本当に許す必要がないのであれば許さなくていいでしょう。
昔と今は違うのです。
許さない感情を抱きながら過ごしていくにはコレ。
- 距離を置く
- 無視
- 接点をゼロにする
- 全面戦争
こんな感じになります。
1の距離を置くは、
アイツと関わると余計な感情が出てくるから距離をおくわ。
会話もテキトーでいいや。縁が切れるならそれでいいや。
こんな感じですね。
特に同じ職場でどうしても顔を合わせないといけないケース。そんな時は、まず1のパターンになります。
2と3は関わりを無くするという状態です。
友人・知人であればスグに出来るでしょう。二度と会わない生活スタイル(居住地変更・勤務地変更)というのもいいでしょう。
職場であれば堂々と業務以外の会話をゼロにしましょう。また、同僚にも「あの人と業務以外の話はしないと決めたから」と公言してまわりましょう。
ウチも社内に2人ほど「無視」「業務以外の会話ゼロ」の人がいます。
思い切り公言しています。社内でも有名です。
4の全面戦争。これはご存じ、昔は無かったハラスメント対応です。泣き寝入りするな、ってことです。
まとめ
まとめですが、許すとか許さないの問題じゃないです。爆弾発言ともとれますが、的を得ているのも事実です。
やられた側の気持ちなんて、やった側はわからないのです。だったら「許さない」というのも立派は解決策です。キレイ事で済まされないのです。
最後の全面戦争は出来るだけ避けたいものです。しかし、自分の身体や生命がおびやかされる可能性があるのであれば選択肢の一つです。それが認められる時代だと思います。
以上です。