本日のテーマは「承認」です。
常識化してますが、まだまだ普及してない考えです。
承認について深掘りしていきます。
マズロー5段階欲求
↑の図が「マズローの5段階欲求」です。(マズローという偉い人が生み出した人間心理です)
人間は生きていく上で「欲求」が存在しています。(あれ欲しい・こうなりたい・これしたい)
承認以外の欲求も含め概要を説明します。
①生理的欲求 食べたい・寝たい・生きたい です。これは生命を持っているモノ全てに関わるモノです。誰しもが「生きたい」 そのために「食べたい」「寝たい」などの、人間でいう「衣食住」に値します。
②安全欲求 自分が安全に生きたい、です。 「いま、自分が戦争の恐怖に怯えているとか、今日を生きれるか?」に該当しなければ、ココはクリアしています。
③社会的欲求 どこかに属したい、です。言い換えると「孤独になりたくない」とも言えます。
④承認欲求 今回のお題です。「認められたい」です。
⑤自己実現欲求 これは「夢見た自分になりたい」です。プロスポーツ選手、しかも成功を収めた人が至る場所ですね。この域に達する人は少ないです。
⑥自己超越 自己実現を超えた「神」レベルです。プロスポーツのスーパースター・国のトップの方々とかですね。イチローもこの域ですね。
価値観が変わった
現在60歳過ぎぐらいの方々は「団塊世代」と言われております。戦後の日本再建に力を注いでくれた人々です。(ありがとう) 「モノ作り日本」の最前線で仕事をしてた方々です。
貧しい日本、それが「made in japan」(日本製ブランド)という輝かしい称号を手に入れた。その立役者が団塊世代です。
その人たちの価値ど真ん中と言えば「食べ物」「家電」です。戦後貧しい日本、おなか一杯食べたい。とにかく食べるために頑張った。そして家電です。
「テレビ・洗濯機」などを得るために、一生懸命仕事を頑張りました。
その一つ下あたりの世代、40代くらいでしょうか。その人たちの価値は「お金」です。お金があればなんでも出来る・買える・楽しめる。日本経済はどんどんと広がりを見せました。
「24時間働けますか」のリゲインのCMでおなじみ。「残業OK」「お金が手に入るならば、いつまでも働きます」という考えです。
そして・・・時は流れ・・・ 日本に生まれた子供たちは「生まれながらに家があり」「生まれながらに家電があり」「生まれながらに車が・エアコンが・ゲーム機がある状態となりました。」
じゃあ、その世代の一番の「価値」は?
お金は欲しいけど、お金だけじゃ満足出来ない。
そして現在。 働き方改革をもとに「休日」「労働時間」の改革が打ち出されました。(実はそれ以外の働き方改革は、ほとんどの人が知らない。)
また、時代は変わり「パワハラ」「セクハラ」などの言葉も浸透。働き手の「権利」がどんどん主張されました。退職するには「代行」もあり、と不思議なシステムもあります。
そう、働く側の主張が次々と反映され始めたのです。
現在働いている人は「家電」「お金」にはあまり興味がありません。(高機能なものは欲しいですよ?) たしかにお金は欲しいです。
でも、車離れ・生涯独身・マイホーム持たずなど、自由度が増えに増えました。自分が生きていければいいから、の考えです。
そして、生まれた頃から家に車があって・家電があって・スマホも買ってもらってます。そこまで意識しなくても「生きていくことが出来る」からです。
死ぬ気で働いて「残業OK」「お金のためならいくらでも!」は、あり得ません。
甘やかしてる、ではありません。 それが「普通」だからです。それが今の時代の「普通」なのです。その人たちの価値観は「お金」でも「家電」でもありません。
そう、マズローの欲求4つ目「承認」です。
承認がなければ 人は会社を辞める。
昔は会社を辞めることに理由がありました。
〇〇がイヤだから。〇〇しかもらえないから。
現在はどうでしょうか?〇〇だから辞める、ではありません。
- 昔は 辞めることに 理由があった
- 今は 働くことに 理由が必要
これです。お金の量よりも、働く理由が必要。それが「承認」です。そういう時代になったのです。それがわからない上司の決めセリフがあります。
「俺たちが若いころは」「最近の若いもんは」 そんなの通用しません。気づいてください。
現在働いている人が求めていること、承認。 それをしないもんだから、結果人が辞めていく。辞めたあとに「どうして人が辞めていくんだろうね・・・」とつぶやく。 いや・・だから、もう違うんだって。
認めて欲しい ~承認~
承認とは「認める」ということ。 言い換えると見てくれていると受けた側が思うかどうか?です。
認めてあげれば・見てあげれば、その従業員・子供は「あ、自分はココに居ていいんだ」と感じます。
それがないと反抗します。態度はおかしくなります。退職します。
だって、欲しいのは家電でもなくお金でもなく「承認」だから。「存在」を認めて欲しいから。そこに気づけないと何も変わりません。「そういう時代」になったと、切り替えてください。
認める事で心のシャッターを開いた時、その人は変わります。あなたを信頼します。承認されると感じるまで・この人は信じていいんだと判断するまで・心を開くまでは「ガード全開」「鉄壁の盾」です。
そのガードを解除するには「承認」しかありません。
良い例が「ポイントカード」です。上司が・親が、その人を一回承認します。すると「ポイントカードに承認のスタンプが1コ押されます」
そしてスタンプが満タンになると、その人は「心を開く」ということです。
満タンになるまでは、ひらすら承認する必要があります。見返りを求めてはいけません。 繰り返し承認するのです。認めてあげるのです。そうれば、アナタを信じます。一緒に目標に向かって歩き出します。
しかし・・・ この「心のスタンプカード」・・・問題が・・・
何枚ポイントカードを持っているの?
認めてスタンプカードが満タンになればいいんでしょ?カンタンじゃん。と思いがちですが、ひとつ問題があります。
それは「スタンプカード」を何枚持っているかわからない、ということです。
10回承認すれば良い・50回承認すれば良い、ではありません。「わからないのです」 満タンになったかどうかの判断がつくのは「本人が変わった瞬間」です。それがいつになるのかわからないのです。
人によっては、小さな頃の家庭でいろいろなコトがあり、心が歪んでいるケースがあります。そういった人は複数のスタンプカードを持っている可能性があります。
いつ本人が変わるかは不明です。いつかスタンプが「満タンになるであろう日」を夢見て、承認を続ける必要があります。
これからの承認
家庭でも仕事でも承認が必要です。また、日常生活や同僚とのやり取りでも「承認」は必要になってきます。
逆に、出来ない人は「はじかれていきます」 はじかれるだけならまだ良いのですが、はじかれたことに「気づかない」という最悪のケースまで出てきます。(通称気づかない病)
そうならないように、日々「承認」を意識して生活しなければなりません。
当たり前レベルになるように承認を連発してください。
今回はここまでです。